夏の訪れが近づく今、ワードローブにもそろそろビーチの気配を。2025年のスイムウェアは、デザイン性、着心地、そしてパーソナリティを兼ね備えた一着が主役となる。今季の注目は、鮮やかなカラーパレット、洗練されたカッティング、そして環境への配慮が行き届いたマテリアル。ビーチスタイルは、トレンドだけでなく価値観までも映し出す時代へと進化している。この夏の一着を選ぶ前に、まずはこのガイドからインスピレーションを。ランウェイで先行して披露されたアイテムの数々が、その方向性を物語る。端正なワンピースの再評価、ボディラインを美しく引き立てるタンクニキのリバイバル、そして今シーズン、特に支持を集めているのがハイウエストビキニ。いずれも、実用性とモード感の両立を果たす選択肢として注目されている。そして、サステナブルなスイムウェアもいまや“選ぶ理由”の一つ。環境意識と美意識が共存する、そんな時代のエレガンスがそこにある。自分に本当に似合うスイムウェアを選ぶには、体型との相性も見逃せない。ペア型、アップル型、ストレート、砂時計型――体型に合わせたシルエットを選ぶことで、スタイルはより洗練され、自然な自信が生まれる。心地よくフィットし、自分らしさを引き立ててくれる一着と出会えたなら、ビーチでの時間は格別なものになるはず。今年の夏は、自分を最も美しく見せるスイムウェアで、海へと向かいたい。
2025年スイムウェアトレンド:押さえておきたいスタイル&カラー
2025年夏のスイムウェアトレンドは、すでにファッションウィークやスタイルアイコンたちによって明らかになりつつある。今季のムードは、大胆なカッティングと洗練されたミニマリズム、その両極を行き来しながら、常にサステナブルな視点を忘れないのが特徴だ。中でも注目は、タイムレスな魅力で愛され続けるワンピース水着。今季は、計算されたカットアウトやサイドのギャザー使い、片肩デザインなど、クラシックなシルエットにひねりを加えたデザインが台頭。大胆さと上品さを兼ね備えた一着が、モダンなビーチスタイルを印象づける。一方で、ストライプやフローラル、チョコレートブラウンのようなアーシーなトーンを用いたシンプルなスタイルも人気を集めている。
また、ハイウエストビキニの人気も引き続き継続中。レトロなグラマーと現代的なフェミニニティが融合したこのスタイルは、Bella HadidやEmily Ratajkowskiといったファッションアイコンの間でも定番に。さらに、ビキニとワンピースの“いいとこ取り”ともいえるタンクニキも再び脚光を浴びており、快適さとスタイル性を兼ね備えた選択肢として注目されている。
カラーパレットにも多様性が広がりを見せる。ビビッドなオレンジやライムグリーン、バブルガムピンクといった“ビタミンカラー”が目を引く一方で、サンドベージュ、テラコッタ、オリーブグリーンといったナチュラルなアースカラーがバランスを取る。柄物では、フローラルやトロピカル、幾何学モチーフ、そして60年代のマリニエール(ボーダー)を彷彿とさせるクラシックなストライプも人気。もちろん、ブラックやホワイトといった定番の無地も引き続き支持されており、シンプルに洗練されたビーチルックを完成させてくれる。
タイムレスな魅力:ワンピース水着の再注目
2025年のスイムウェアトレンドを象徴する存在として、ワンピース水着が再び脚光を浴びている。タイムレスな魅力を備えたこのクラシックなアイテムは、今シーズン、新たなアプローチでアップデートされている。たとえば、肌見せのバランスが美しいカットアウトデザイン、洗練されたワンショルダー、ハイレグの80年代スタイル、さらにはオリンピックの競泳ウェアに着想を得たミニマルなシルエットなど、多彩なバリエーションが揃う。Hailey BieberやKendall Jennerといったセレブリティたちの間でもワンピースは定番アイテムとなっており、ビーチではもちろん、夜の装いにボディスーツとして取り入れるスタイルも人気。デニムやワイドパンツ、ハイウエストスカートと合わせることで、洗練されたレイヤードが完成する。
トップブランドもこの流れを捉え、エレガンスと快適さを両立させたデザインを提案中。ビキニとワンピースのハイブリッドであるタンクニキは、スタイルアップを叶えながら、動きやすさも兼ね備えた理想的な選択肢だ。中でも注目は、Zimmermannによるドレープデザインのスーツ、Eresの縫い目のないクリンクルテクスチャー、Bond-Eyeの独自の伸縮素材を使ったミニマルな一着など、着る人のボディラインに寄り添う名品が揃っている。
中でもやはり外せないのが、クラシックなブラックのワンピース。端正でエレガントな印象に加え、ホワイトのアシンメトリーディテールや、スポーティなハイネックなどでモダンに仕上げたスタイルも人気だ。ラグジュアリー感を求めるなら、Moncler、Moschino、Max Mara、Reina Olgaといったブランドが理想的。洗練された大人のスイムウェアを探している人にふさわしい。
カラーの面では、ビビッドなレッド、オレンジ、フューシャ、ライムグリーンといった強めの色合いがトレンドに。柄では、フローラルやトロピカル、アシンメトリーなプリントが多く見られる。また、温かみのあるブラウンや、2025年のビーチスタイルのキーワードでもある“マリニエール”ストライプなど、シックなカラーやパターンも要チェックだ。
90年代ビキニの再来:ハイウエスト、ミニマル、ハイカット、サイドタイ付きギャザーデザイン
スポーティなトップにハイウエストボトムを合わせたスタイル、90年代風のハイカットボトムを採用したトライアングルビキニ、そしてサイドにドローストリングをあしらったギャザーデザインなど、いま注目を集めているツーピース水着のトレンドが続々と登場している。中でも、ハイウエストビキニは“気取らないセンシュアルさ”の象徴として、2025年のビーチスタイルに再び返り咲いた。Bella HadidやEmily Ratajkowskiといったスタイルアイコンにインスパイアされたこのスタイルは、ウエストラインを美しく引き立て、全体のシルエットをすっきりと長く見せてくれる。
アイコニックな90年代の美学が本格的に再評価される中、懐かしさと今っぽさを絶妙に融合させたルックがファッション感度の高い人々を魅了している。注目ブランドには、洗練されたミニマリズムで人気のMatteau、クリーンで削ぎ落とされたラインが魅力のToteme、そしてモデルのCandice Swanepoelが手がけるサステナブルブランドTropic of Cなどが名を連ねる。今季のビキニシーンは、鮮やかなカラーリング、ビンテージディテール、そしてボディラインを美しく見せるミニマルなシルエットを軸に展開されている。
定番のハイウエストビキニに加え、無駄をそぎ落としたミニマルなデザインや、50年代のムードを感じさせるサイドタイ付きのギャザースタイルもトレンドに浮上。カラー面では、ネイビーブルーやブラッシュピンクといった定番色が安定の人気を誇る一方で、ビビッドなオレンジ、レモンイエロー、エメラルドグリーンといったエネルギッシュなカラーがランウェイを席巻している。夏らしい高揚感を引き出す色選びが注目されているなか、落ち着いた魅力を求めるなら、マットブラックやアイボリーホワイト、サンド、セージグリーン、トープなどのニュートラルトーンもおすすめだ。
サステナブルスイムウェア:2025年の最注目トレンド
ワンピースでも、ビキニでも、タンクニキでも――この夏、選ぶべきはサステナブルなスイムウェア。2025年のビーチスタイルにおいて、「エコを意識したミニマリズム」は新しいラグジュアリーのかたちとして定着しつつある。環境や倫理に配慮したファッションへの関心が高まる中、ビーチでの装いにもその価値観が色濃く反映されている。Emma Watson、Gisele Bündchen、Margot Robbieといったセレブリティやインフルエンサーたちも、地球に優しく、かつスタイリッシュなブランドを選んでいる。
注目すべきは、漁網や海洋廃棄物から再生されたECONYL®ナイロン、オーガニック認証を受けたコットンや竹繊維など、素材そのものに革新性と倫理性を備えたスイムウェアの台頭。いま最も支持されているのは、こうした先進的なファブリックを用いた“グリーンな一着”たちだ。
新進気鋭のブランドにも注目したい。たとえばIsole&VulcaniやLidoは、天然染料で色付けしたオーガニックコットンのビキニで、ミニマルなビーチウェアに新たな解釈を加えている。シンプルさと上品さを兼ね備えた佇まいが魅力だ。一方、より大胆なアプローチを好むなら、Bond-EyeやReina Olgaのように、個性的なカッティングやアグレッシブなデザインを取り入れた、現代的でサステナブルなスタイルもおすすめ。スタイルとサステナビリティの両立は、もはや当然のことになりつつある。
ラグジュアリーブランドChloéもまた、この流れに美しく応えている。リサイクルポリアミドや認証取得済み素材を使用したコレクションは、洗練された佇まいと環境への強いコミットメントを両立。Vネックやカットアウトディテール、落ち着いたカラーリングなど、あらゆる夏のシーンに馴染むデザインが揃っている。サステナブルスイムウェアのカラーパレットもまた、その価値観を体現する。定番のアイボリーホワイトやマットブラックに加え、サンドベージュ、セージグリーン、トープといった柔らかなアースカラーが中心。気負わず上品に仕上がる、理想的なビーチスタイルが完成する。
体型に合うスイムウェアの選び方:シルエット別スタイルガイド
理想のスイムウェア――自信を持って着られて、今っぽさも感じられる一着――を見つけるのは、決して簡単なことではない。大切なのは、自分の体型を知ること。魅力を引き立て、バランスを整えてくれるデザインを選ぶことで、ナチュラルな美しさが際立ってくる。トレンドは移ろっても、変わらないルールはひとつ。“素肌で心地よくいられること”。それが、夏の長い一日を心から楽しむための第一歩。ここでは、自分の体型に合ったスイムウェアを選ぶための、実用的かつ丁寧なガイドをご紹介。シルエット別のアドバイスはもちろん、セレブリティのスタイルや今季注目のデザインも取り入れながら、あなただけの一着を見つけるヒントをお届けする。
ペア型ボディに似合うスイムウェア:美しいカーブを引き立てて
肩幅が華奢で、腰まわりがしっかりしている――そんな体型は、いわゆる“ペア型”シルエット。ポイントは、視線を上半身に集めて全体のバランスを取ること。Jennifer LopezやBeyoncéのように、カーブを活かしたスイムウェアスタイルが映える代表的な例だ。
おすすめは、ボトムはできるだけシンプルに、トップに視線を集めるデザイン。たとえばブラックやネイビー、フォレストグリーンなどの落ち着いた色のボトムに、ラッフルやギャザー、花柄・グラフィック柄など装飾性のあるトップスを合わせて。視覚的に胸元や肩まわりを強調し、自然なバランスを演出してくれる。
Zimmermannのように、深めのネックラインとフローラルディテール、フェミニンなラッフルを組み合わせたトップは、上半身を美しく引き立てるのにぴったり。また、Agua by Agua Benditaのビキニやタンクニキには、ロマンティックなプリントをあしらったヴィンテージムードのデザインが揃う。ワンピース派には、ワンショルダーや大胆なVネックがおすすめ。視線の流れを上へと導きつつ、ナチュラルなシルエットを美しく整えてくれる。
アップル型ボディに似合うスイムウェア:シルエットにメリハリを
ウエストラインがややソフトで、脚がすっきりしている――そんな体型は“アップル型”と呼ばれるシルエット。美しく見せるためのコツは、上半身と下半身のバランスを整えつつ、特に脚のラインを引き立てること。Kate WinsletやDrew Barrymoreのように、この体型を活かしたスタイリングが輝くセレブも多い。
おすすめは、程よくボディラインを整えてくれるワンピースタイプや、深めのVネックが入ったデザイン。EresやCoperniのように、ウエストを自然に引き締めて見せてくれるカッティングは、視覚的なスリム効果も抜群。また、ハイウエストのビキニボトムにVネックやワンショルダーのトップを組み合わせることで、デコルテを美しく見せつつ、縦のラインを強調できる。カラーは、エメラルドグリーン、オーシャンブルー、バーガンディなど、深みのある色を選ぶと引き締まった印象に。トレンド感とスタイルアップの両方を叶えてくれる、心強い味方になるはず。
ストレート体型におすすめ:メリハリを生むスイムウェアスタイル
ボディラインに大きな高低差がなく、すらりとしたアスレチック体型――そんな“ストレート型”のシルエットには、曲線美をプラスしてくれるディテールが鍵。Cameron DiazやHailey Bieberのように、自分の体型を知り、その魅力を引き出すデザインを上手に取り入れているセレブたちも、この体型の代表格。
おすすめは、50年代風のディテールを取り入れたレトロなビキニ。ウエストを自然に強調できるボウタイ、ラッフル、ギャザー、ハイカットのブリーフなどは、視覚的にボディラインをやわらかく整えてくれる。Chloé、Magda Butrym、Zimmermannといったブランドからは、クリンクル素材や大胆なプリント、鮮やかなカラーリングを用いた曲線を引き立てるデザインが多数登場している。ワンピースなら、サイドやフロントにカットアウトを取り入れたスタイルを選んで。ミニマルで洗練されたTotemeのデザインは、シンプルながらも女性らしいシルエットを演出してくれる。カラーは、コーラルやオレンジなどのビビッドトーン、もしくはトロピカルなプリントで視線を集めて、全体の印象にメリハリを。
砂時計体型におすすめ:メリハリシルエットを美しく魅せるスイムウェア
肩とヒップのバランスが取れ、ウエストにしっかりとくびれがある――そんな“砂時計型”の体型は、どんなスイムウェアも美しく着こなせる理想的なシルエット。Kim KardashianやScarlett Johanssonのようなスタイルアイコンも、この体型を活かして、ナチュラルなカーブを引き立てるレトロシックなスイムウェアを好んで選んでいる。
中でもハイウエストビキニは、このシルエットにぴったりのアイテム。エレガントでヴィンテージ感のあるデザインは、ウエストラインを際立たせ、女性らしい魅力を自然に引き出してくれる。Magda Butrym、Agua by Agua Bendita、Isole&Vulcaniといったブランドからは、まさにその魅力を最大限に引き出すモデルが揃っている。ワンピース派には、ベルト付きやサイドにカットアウトが施されたデザインがおすすめ。体のラインを美しく見せながら、ビーチスタイルに程よいモード感と大胆さをプラスしてくれる。カラーは、レッド、ブラック、ホワイトなどのクラシックな定番色でシックにまとめるのも素敵だし、サンドやアイボリーなどの柔らかなニュートラルトーンで、タイムレスなビーチエレガンスを楽しむのもおすすめ。